
という事情が背景にあることが予想される。 (3) 転職者の現在の主な仕事 最後に転職者が現在どのような仕事をしているかについて分析をする。まず、転職者全体で現在の職種をみると(図表4-20)、これまで経験した職種や最長経験職種とほぼ同じ傾向がみられ、営業販売、情報処理・情報システム、設計、経理・財務などの比率が高い。 さらに、現在の勤務先の業種別や従業員規模別に(図表4-21)、前述した傾向とほぼ同じ傾向がみられる。Uターン経験別にみると、前述したようにUターン者は設計(22.2%)、情報処理・情報システム(12.8%)、研究開発(9.4%)などでUターン以外の者よりも比率が高い。また、経理・財務は、Uターン者以外の者が21.2%なのに対して、Uターン者は6.0と比率が低いなど対照的な結果となった。 
最後に、最長職種と現在の主な仕事(職種)とのクロス集計をみることで、職業能力資産がどの程度現在の転職に役立っているかを分析してみよう(図表4-22)。クロス集計の項目が多いため、目立った傾向はみられないものの、?@同職種間で移動しているケースが多い、?A事務系の職種では経理・財務と総務・人事・労務・教育のように一部最長職種と現在の職種とが相互に補完しあうケースも見られる。技術系職種はその他の職種への排他性が強い、?C営業・販売は比較的分散しており、様々な営業・販売以外の職種から参人してきているケースも多いといった傾向が見られた。
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